リスボンに憧れながら世界の片隅で砂を掴む

本、ポルトガル語学習、海外移住よもやま話。(※在住国はポルトガルではありません。)

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

現代的悪夢。

ある晴れた秋空の日、午前。空は青く高く、乾いた風が街路樹の葉を穏やかに揺すっていた。 薬局にて割れていた薬瓶を交換した帰り道。刺すような日光の下、目を細めてゆるゆると気持ち良く歩いていると、異様な光景が視界に入った。 犬の排泄物の臭いが漂う…

欧州ポルトガル語とブラジルポルトガル語、両者対応の文法書。

『必携 ポルトガル語文法総まとめ』(白水社)が日本から届いたので、毎日少しずつ読み進めている。久々に紙の書籍を購入したのでウキウキ気分である。 『必携 ポルトガル語文法総まとめ』は、欧州ポルトガルのポルトガル語と、ブラジルのポルトガル語両方に…

澁澤龍彦『高丘親王航海記』。エロス、そしてタナトス。

「航海記」の三文字を見て先ず思い浮かべる作品は何だろう。私の場合はスウィフトの『ガリバー旅行記』、もしくは河口慧海の『西蔵旅行記』である。 例によって『高丘親王航海記』は積ん読電子本の中に埋れており、いつどうして買ったのかも覚えていない。澁…