リスボンに憧れながら世界の片隅で砂を掴む

本、ポルトガル語学習、海外移住よもやま話。(※在住国はポルトガルではありません。)

その他語学

シーナ・ブラックホール『実存主義者』

わたしはどこに住んでいるの? 月曜日から日曜日のあいだに カラスの眼の網膜の中に わたしは青い風船の下でチクチクする薄膜 いつも、塩はこぼれる。食器棚の影が 床を横切る。 シーナ・ブラックホール『実存主義者』。翻訳は私が行った。 原文は下記Scotti…

『世界をこの目で』。対極の人の目を通して外国を見る。

自分とは対極の世界に生きる人が書いた本 黒木亮氏の『世界をこの目で』を、何とか読了した。 「何とか」という副詞がついたのは、文章が酷いとか面白くないとかそういう事が理由ではない、むしろかなり興味深い内容であった。では何が問題だったかと言うと…

アンドロイドは電気羊の夢を「何語で」見るのか?

毎日詩文とポルトガル語を頭に詰め込み過ぎたせいか仕事のせいかわからないが、フロッピーディスクレベルの低スペック記憶媒体である私の脳が過労気味なので、ガッチリ構成した話はしばらく書けそうにない。故に、今日は語学学習のちょっとした体験談を書こ…

言語に美しいも汚いも無い。汚れているのは心である。

それ、本当に中国語ですか? 「中国人観光客が騒がしい。中国語は本当に煩い言語だなあ、だから嫌いなんだ。」 インバウンドで沸いていた頃の日本からよく聞こえてきた台詞である。 だが、ちょっと待って欲しい。 その「中国語」とは、一体何を指しているの…

ネイティヴと会話すれば外国語がペラペラになるという幻想

それは資本主義が見せる幻想 外国に住んだり、ネイティヴから教えてもらえば、外国語がペラペラになると勘違いしている人たちがいる。いや、勘違いしているのではなくて、自分が短期留学や語学教室の商売で儲ける為に、敢えてその考えを広めようとしているの…

語学学習のモチベーションを維持する方法

私の場合、下記の方法で語学学習のモチベーションを維持している。 対象となる言語で書かれた文学小説や詩を読む(翻訳で構わない) 対象となる言語が使用されているラジオや音楽を聴く 心身を健康に保つ 上記1、2をやってみても微塵も興味が出ない言語はど…