リスボンに憧れながら世界の片隅で砂を掴む

本、ポルトガル語学習、海外移住よもやま話。(※在住国はポルトガルではありません。)

語学学習のモチベーションを維持する方法

私の場合、下記の方法で語学学習のモチベーションを維持している。

 

  1. 対象となる言語で書かれた文学小説や詩を読む(翻訳で構わない)
  2. 対象となる言語が使用されているラジオや音楽を聴く
  3. 心身を健康に保つ

 

上記1、2をやってみても微塵も興味が出ない言語はどうしようもないので、スッパリ諦めた方が良いと思う。文化的に興味が持てない地域の言語を勉強して、一体何になるというのだろう。人生は有限である、無駄遣いしない方が良い。

だが、小説でも映画でも音楽でも、何か自分に合うものが上手く見つかると、「原文で読んでみたい。」「何を歌っているのか知りたい。」とさらに興味が湧いてきて、モチベーションの向上に繋がる。文化への好奇心は、強力なブースターとなる。

(尚、勤務先から「TOEICを受験せよ」等の珍命令が出ている場合は賃金をモチベーションに勉強するしかないだろうが、それで高度な言語が身につくのか甚だ疑問であるし、私自身そういった経験が無いので役に立つような事は一切書けない。)

 

3は、労働者に取っては中々自力では解決し難い事かもしれない。

私もある言語(英語ではない)を仕事で使う為に働きながら独学で勉強していたが、その仕事のせいで心身がボロボロになり、毎日続けて勉強してもほとんど何も頭に残らなかった。通勤途中でキクタンを聞いても全然覚えられず、次のページへ進めない。

そんな時に意識高い人の「言語は毎日勉強しないと向上しない!一日でも休んだらいけない!」というストイックな意見を見てしまうと、「毎日勉強してもちっとも頭に入らない私は無能なのか……。」と余計に落ち込む。真面目な人は余暇の時間を作れなくなり、くたびれてしまうだろう。

仕事で心身を壊すレベルまで追い詰められてしまった場合、必要なのは毎日勉強する事ではなく、その仕事から何とかして退避する事である。

 

また、3に関連して、言語学習とツイッターの組み合わせはあまり好ましくないと思う。承認欲求に飢えている学習者が多すぎる上に、学習者の多い言語(英語など)となると、言語学警察のような人が現れて、突然イヤミを言われたりする(正直、お前は一体何者か、と思う)。ギリギリ維持していたモチベーションが一気に下がり、どこの誰だか知らないおたんこなすのせいで言語学習を続けられなくなるのは大変バカバカしい事である。

マウントが好きな人々がウヨウヨいる場所には関わらないようにするのが一番だと思う。

 

面倒事に関わらず、承認欲求に惑わされず、ただ知的好奇心の為集中出来る環境を整えられれば、言語学習はいつまでも続けられるのではないだろうか。

また、単語や文法を覚えるのに時間がかかっても、最終的に覚えられれば良いのである。覚える速さや量は、他人と競争しても仕方がない。個人差があるのは当たり前だし、言語学習の目的は「競争に勝つ事」「他者から承認を得る事」ではないのだから。

 

競争に勝つ事や承認を得る事を目的に勉強している人たちの事は良くわからない、私はそういう風には生きられない。