リスボンに憧れながら世界の片隅で砂を掴む

本、ポルトガル語学習、海外移住よもやま話。(※在住国はポルトガルではありません。)

ポルトガルのポルトガル語、テキスト

  1. しっかり学ぶポルトガル語:文法と練習問題(カレイラ松崎順子著、ベレ出版)
  2. ポルトガル語のしくみ《新版》(市之瀬敦、白水社
  3. 白水社 現代ポルトガル語辞典

以上3点の電子版を使用している。

 

1について。

音声データはベレ出版のウェブサイトから購入する必要がある。

主に使用しているのはこの書籍であるが、痒い所に手が届かない。説明が不足している。

しかし他に選択肢は無い。

 

2について。

入門書的な立ち位置でありながら、鼻母音の説明等も記載があり、中々詳しい。

音声データもダウンロード可能(別途購入の必要なし)。

 

1、2共に電子書籍にマーカー機能がないのが大変不満。

使い勝手が大変悪いので、紙のノートに全文を書き写している。

 

3の辞典は物書堂のiPhoneアプリである。

音声データ付きだが、ブラジル・ポルトガル語の発音。

 

さて、「ポルトガルポルトガル語」を勉強しようと思い立った際、最初の壁となるのはテキストである。

無い、見つからない。

あるのはブラジル、ブラジル、そして、ブラジル。

何故そのようなことになっているのか。おそらくポルトガルの国力低下に関連しているのだろうと思っていたら、やはり下記記述がWikipediaにあった。

 

子音のところでも記述した通り、ポルトガルとブラジルでは違う綴りで書かれる単語が少なくないが、2008年5月ポルトガル議会は今後6年かけて綴りを現在のものからブラジル風のものに変更する法案を可決した。旧植民地での表記法に旧宗主国が従うという珍しい事態になっているが、これはポルトガル語圏におけるブラジルの圧倒的な人口から来る経済的・文化的・学術的影響力を反映したものである。ブラジルでも2008年9月に大統領令として公布され、2012年末までの移行期間を経た上で2013年以降はこの新正書法が採用される。

 

いいのか、ポルトガル人は、それで。

ポルトガル人がそれで良くても、「ペソアの書いた文章をポルトガル語で読みたい。」が為にポルトガル語を勉強している私にとっては、テキストの不足は好ましくない事態である。

 

現在使用しているテキストの説明不足部分については、日本語ではなく、別の言語で書かれたテキストを探して補うしかないのかもしれない。そんな本が見つかれば、の話だが。

先日も「ポルトガルポルトガル語」と自称する単語学習アプリをダウンロードしたが、音声データがブラジルのものであった。

 

テキストの少ない言語を勉強するのは初めてではない。

が、このようなもの悲しい気持ちになるのは初めてである。