おすすめポルトガル音楽(3)里斯本は幻想的、情緒的、異国的。
前回のポルトガル音楽の記事ではファドとファドの歌い手を紹介したが、今回はバンド音楽を紹介したいと思う。
バンド音楽と言っても、ハードではない(Die!Die!Die!!!などと叫んだりはしない)、聴いているとワクワクしてくる音楽なので、安心してYouTubeで検索して下さい。
(日本のバンドで例えるとスピッツぐらいの軽やかさだと思う。)
アーティスト名"Sebastião Antunes & Quadrilha feat Viviane"
曲名"Um dia de Lisboa"
Sebastião Antunes & Quadrilhaは、ギター、ブズーキ、ンゴーニなどの弦楽器を操るボーカルのセバスティアン・アントゥネスと、愉快な……かどうかは知らないが、4人の仲間たち(アコーディオン、ヴァイオリン、ベース、ドラムス)による、ポルトガルのフォークソング・バンドである。ウィキペディアと公式サイトによる説明をサッと見る限り、セバスティアンは何だか凄い人のようなのだが、とても全文訳する気力(とポルトガル語力)が無いので、バンド紹介はこの程度にしておく。ちなみに、"feat Viviane"のVivianeは誰なのかわからない。(毎度の事ながら私は諦めが良い、わからない事はぶん投げである。)
曲名は「リスボンの一日」。
リスボンよいとこ一度はおいで、というような雰囲気の曲なのだが、サビのフレーズがノスタルジックかつキラキラしていてとても良い。ticaで踏んでいる韻が、ポルトガルの海や人の輝きのよう。
Lisboa está fantástica, romântica, exótica
Lisboa está fantástica, e é tão bom aqui estar
Lisboa está fantástica, romântica, exótica
Lisboa está fantástica, e é tão bom aqui estar
訳すと
「リスボンはファンタスティック、ロマンティック、エキゾティック
リスボンはファンタスティック、ここにいてとってもハッピー」
という感じだろうか。
カタカナだらけになってしまったが、せっかくのリズム感を破壊したくなかったので仕方がない。
(無理やり漢字に直すと「里斯本は幻想的、情緒的、異国的。」となり、何だか明治時代の留学生による手記のようである。歌の雰囲気を表せているとは思えない。)
尚、サビに入る直前の歌詞が毎回フランス語なのだが、その辺の事情も謎である。ポルトガル旅行に来たフランス人がリスボンで旅情を感じている、という設定だろうか。
聴いているとリスボンに行きたくてソワソワしてくる曲の中の一つである。